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株式会社静科

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    振動試験機用防音BOX~4つのご要望に合わせた6面体防音ボックスを製作

    みなさんこんにちは、製造部のYです。去年の梅雨があまり雨がふらず終わったせいか、今年の梅雨が凄く雨が続いている気分になってます。雨自体はそこまで嫌いでは無いのですが、洗濯をして泣くなく部屋干しをしても乾きにくいのが大変です。余談はここまでにして、今回は「振動試験機用防音BOX」をご紹介したいと思います。

    お客様からいただいた4つのご要望

    今回ご相談を頂いた内容は、異音検査等で用いる振動試験機の稼働音への防音対策を施したいということで、弊社にお問い合わせを頂きました。本案件では、防音パネル「一人静タイプA」を用いて6面体の防音BOXをご提案・製作させて頂きました。製作を進めていく際に防音BOXへ4つのご要望がお客様よりございました。

    ご要望その①:ケーブルの取り出し口の設置

    横からケーブルを通す必要があるため、ケーブルの取り出し口が設ける事。頂いた1つ目のご要望に対して弊社は次の仕様をご提案させていただきました。ケーブルの太さが10mmだった為、できるだけパネルの開口が小さくなるよう穴の経が11mmのアルミパイプを設けました。

    ケーブル取り出し口

    ご要望その②:検査サンプル取り出し口の設置

    検査サンプルの取り替えができるように取り出し口を設ける事。2つ目のご要望に対しては、天板にトルク丁番とパチン錠を取り付け取り外すことなく天板の開閉を可能にしました。トルク蝶番を用いることで勢い良く開閉することがないようになります。

    ご要望その③:振動を考慮したつくり

    3つ目は、振動が発生するため考慮したつくりにする事。3つ目のご要望に対して、防音BOX下部にL型のアングルを取り付け床面と接する側に12mmの穴を設けアンカー等で固定を行えるようにしました。アングルの下部にゴムを取り付けることにより振動発生時にアングルが直接床面当たらない作りにし音が鳴りにくい作りに致しました。また振動試験機を使用時、内部に防振ゴムを試験機下に敷くように併用することでより振動を抑えることも可能となっております。

    防音BOX下部L型アングル

    ご要望その④:排熱機構の設置

    4つ目は、熱がこもらないような排熱機構を設ける事。4つ目のご要望に対して、温まった空気を逃がすよう防音BOX上部に排気ファンを設けました。ファンには怪我防止のため表裏フィンガードを取り付けております。吸気口は自然吸気開口となっていますが粉塵等が防音BOX内に入ることがないようにフィルターの取り付けを行いました。

    防音BOX(正面,右側)
    防音BOX(正面,左側)

    納品後はすぐに利用可能な仕様に

    弊社よりご提案させて頂いた上記の仕様でお客様に納得をして頂きましたので、製作を進めていきました。今回の防音BOXは外寸幅58cmx奥行き43cmx高さ60cm、内寸で幅50mx奥行き35cmx高さ50cmとなっており製作期間はおよそ二週間程度となっております。本案件は、一体型BOXで製作致しましたのでお客様の下へ届き次第ご利用が可能となっております。

    今回は振動試験機用防音BOXをご紹介させていただきました。弊社はどのような仕様にしようか迷っている場合にも、現場状況や騒音対象物に合わせたご提案をさせていただいております。騒音対策のご相談はなんでもご気軽にお問い合わせください。