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株式会社静科

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    歯車試験機の騒音対策~一人静タイプLでモーターなどの複合騒音を低減

    こんにちは、製造部のIです。

    最近街中でウーバーイーツのリュックを背負った自転車をよく見かけるようになりました。リュックが四角い形で目につきやすいので、側面や背面に何か広告を載せたら目立ちそうだなと思いました。どこまで宣伝効果があるかは分かりませんが、新しい広告媒体として利用されるようになったら面白そうです。

    さて、本日は「歯車試験機の防音対策」についてご紹介したいと思います。

    歯車試験機とは

    歯車試験機とは、高精度が要求される歯車の精度を評価する為の設備です。歯車測定機を使用してスタイラスと呼ばれる円錐、又は球型の接触測定子を用いて歯車の歯面をなぞることで制度(歯形・歯筋・ピッチ・歯溝の振れ等)を測定します。

    歯車伝達は複数の歯が3次元的にかみ合いトルクを伝達する非常にデリケートなメカニズムですので、わずかの誤差が伝達特性に様々な面で悪影響を与えます。歯車試験機はこのような微細な機械の精度を上げることに大きく貢献します。

    試験機とモーターなどの周辺機械から複合騒音が発生

    今回は受けたご依頼は、この歯車試験機から発生する騒音の対策についてでした。試験機は駆動にモーターを使用するため、モーター自身やそれに直結する機械類からの振動音や反響音が複合騒音として大きな騒音を生んでいたようです。対策方法として、上記写真のように、特に音が大きい部分(床から1mまでの高さ)をぐるりと囲うように防音パネルを取り付けるようご要望を承りました。

    防音壁の仕様

    • モーター音や反響音を考慮し、パネルには低音域に強い「一人静タイプL」を選定
    • 試験機周囲を覆うように3m×2mの囲いとして防音壁を制作
    • 出入り用に観音扉、片開扉を取付け
    • 排熱対策として開口部を設け、音は逃がさないようにサイレンサーを設置

    モーターやそれと直結する機械類は放熱するので完全に囲ってしまうと熱溜まりのリスクが高まります。これを防ぐために空気の流れを作る吸気口、排気口を作りました。ただし、そのまま開口しっぱなしにすると音も漏れてしまうため、空気を逃がして音を逃がさないようにサイレンサーの取付もしっかりと行いました。パネル同士の連結は専用の枠材にはめてドライバーでビス留めするだけなので、どなたでも簡単に設置ができる仕様です。

    防音効果についても、社内実験にはなりますが、全体で約11dBの低減、音域によっては15~20dBの低減を得ることが出来ました。特に低音域が軽減しにくいということをご存じの方もいるかもしれませんが、今回は低音に有効なタイプLを使用することで効果的に防音することができました。

    このように、複数の機械類からなる複合音の対策としても防音材として一人静シリーズは非常に有効になります。モーターに関する騒音対策も過去の記事でたくさんご紹介しているので、気になる方は是非ご覧になってみてください。

    過去記事一覧:モーターに関する騒音対策

    サイレンサーを内から見た写真