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株式会社静科

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    クリーンルームの騒音対策~従業員への安全性に配慮した全自動ドア付き防音室を施工

    こんにちは、ソリューション事業部の登川です!

    今回はクリーンルームの防音対策の事例のご紹介です。

    従業員への安全性を重視されたご要望

    今回の対策は対象の作業場の音を外に漏らさないようにしたいとのことで、仕様で対策を行いました。

    弊社の工業用パネルの一人静タイプAは工場のプレス機、ブロアーの騒音対策として防音室としての使用が多いですが、今回の現場は作業性の効率化も進めていかなければいけません。

    当初のヒアリングでは、半クリーンルーム内で扉が横にスライドして自然に締まる半自動ドアの方針をご依頼されました。しかし、お客様とのヒアリングを重ねていくうちに、半自動ドアを採用する理由が「従業員への安全性」を重視していることが分かりました。

    機械のある防音室の中に入った際に、閉めるときの手間をかけたくないのと、反面従業員が完全に防音室の外に出るまで閉まらないで、中に閉じ込められることがないようにしたい、という希望を伺うことができました。

    ボタンで開閉できる全自動ドアをご提案

    そこで、半自動ドアではなく、ボタンをタッチして開閉を行う全自動ドアの提案を行いました。全自動ドアにも様々な種類があり、センサーで感知して開閉を行う場合や、特定の位置に来ると開閉する仕組みが取れます。ただし、今回の場合は機械が稼働している時に防音室の中に入ることは危険なので、センサーを外し、タッチをしない限りは開閉しない仕様になっております。

    また、2重の安全対策として電磁ロックを制御盤につなげ、機械稼働時の電源が入っている時にはロックし中に入れない仕様になっております。自動ドアを含めたスライドドアの難しいところは上部のレールの調整になります。

    床が平行であれば柱も平行になりますが、工場の場合は微妙なズレがあります。そのズレによりスライドドアのレールに誤差が生じる可能性もあるので、調整を行いながら設置を行う必要があります。本来の目的である騒音対策も約10㏈程度騒音値が低減し、お客様のご希望通りに抑えることができました。

    反響音を低減させる吸音性能を持った防音パネル

    当社の防音パネルの特徴は、吸音面があるため防音室にした場合、室内の反響音を低減させる効果があります。そのため、内部で作業する環境改善もできますし、換気扇や扉下方部など防音室に隙間があっても漏れる音が少なくなります。

    今回は特殊な自動扉での対策を行いました。扉一つとっても、片開扉にする場合、開閉は容易ですが段差が出来てしまうので、物の搬入出ができません。観音扉ですと、段差をなくすことが出来るので、台車などの出し入れが可能です。

    しかし、片開扉、観音扉の両方に言えることですが、どちらも前後にスペースをとる必要がございます。工場のレイアウトによっては、納品前の図面だけでは柱やモノの位置に気づかないで、納品後扉を開いたときに柱にぶつかってしまう、という可能性も起きてしまいます。

    弊社ではお客様の作業環境を音以外でも改善できるように規格品とオーダー仕様の防音室を用意しております。

    工場や機械の騒音対策でお悩みの方はぜひ、静科にお問合せくださいませ。