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株式会社静科

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    2013-03-03

    吸音材のご質問~材料選定・ご自身での対策方法

    前回のブログ「吸音材のご質問~吸音材の性質について」の続きになります。

    今回は音漏れ対策による材料選定・ご自身で対策をする場合の使用方法をご紹介いたします。

    まずは、音漏れの場所を特定していきましょう。

    集合住宅ではいきなり隣室や上下階から音対策を求められることも増えてきています。特に近所付き合いが少なくなりつつある昨今、思わぬ問題に発展することも多いです。

    音漏れのレベルにもよりますが、どこから出ているかを特定していきましょう。一番は窓からによる音漏れが多いです。また、構造的に壁が薄く隣室や上下階に音が伝わることがあります。換気のためのドアからの隙間による音漏れもあります。

    窓からの音漏れは決定的に遮音性が不足しているため、現在断熱性にも注目されている2重窓が有効です。中からの音漏れ対策だけでなく、外からの音の侵入にも役立ちます。2重窓の中でも真空タイプが遮音性に優れております。
    構造的に厚さや重量が不足しているがために、音漏れが起こっている場合に吸音材が有効です。

    しかし、賃貸の場合は勝手に構造を改築(壁を壊して内部を補強)することは難しいため、壁から室内に向けて防振材→遮音材→吸音材(または防振材→吸音材→遮音材→吸音材)を設置することで音漏れを軽減することが可能です。

    防振材は有名なものではゴムシートがありますが、身近なものでは塩ビ系のテーブルクロスでも代替がききます(建物により塩ビ使用できません)。

    遮音材は、ホームセンターで販売している合板がオススメです。出来るだけ厚い板が有効です。

    吸音材は弊社「一人静Esprit」または「一人静Esprit Life」をオススメします。カッターで切断でき、裏面の保護紙を剥がしていただくだけで簡単に壁に取り付けができます。

    他に吸音材で有名なのはホームセンターで販売しているグラスウールですが、そのまま使用すると、空気中に浮遊するため肌が弱い方にはお勧めできません。また、前回のブログにも掲載しておりますが、飛散を防ぐために通気性のない素材でおおった場合、吸音性能は薄くなりますのでご注意が必要です。

    騒音対策は材料選びや施工方法も重要ですが、一番は周囲とのお付き合いがもっとも効果的ではないでしょうか。もし、問題が発生しそうであったら、事前に発生する旨を伝えることや、対策のために工事をする場合も事前に伝えることで問題の激化を防ぐことができます。