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株式会社静科

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    2019-01-24

    騒音が子どもに与える悪影響や室内の反響音による指導時の弊害や外部への音漏れについて

    製造部②です。

    本日は「騒音が子どもに与える影響」について考えたいと思います。

    騒音は子どもの発育に悪影響を与える

    騒音や雑音の多い環境は、子どもの言語の発達の妨げになる可能性があります。とあるアメリカの大学で、言葉を覚えざかりの1~2歳の幼児100人を集めて騒音に関する実験を行いました。子どもたちを、周囲が騒音でうるさい部屋と、周囲が静かな部屋に分けて、それぞれの条件で物の名前を覚えるテストをしました。その結果、周囲がうるさい場合の方が、周囲が静かな場合に比べ、物の名前を正確に覚えることができなかったそうです。

    子どもは会話や言葉の穴埋めをするのが難しい

    私達のような大人にとっては意識していなくてもできる簡単な事も、子どもにとってはとても難しいスキルであることがあります。

    例えば大人であれば、会話中にくしゃみや車の音などで少しだけ会話が遮られても、今までの経験や会話の流れを汲み取って頭の中で正しく変換することで、そのまま会話を続けることができます。しかし、子どもはこのような補完作業ができません。まだまだ言葉に関する能力が未熟なため、会話中に聞き落とした部分の穴埋めができないのです。

    幼児に言葉を教えるためには本を読み聞かせたり、たくさん話しかけることが大切ですが、上記の実験のように、うるさい環境では言語能力の向上がなかなか望めないかもしれません。

    音は反響すると聞き取りづらい

    音が反響してしまうような環境では、声を正確に聞き取ることが難しくなります。例えば、幼稚園や保育園の教室は、先生の声がしばしば響きやすくなってしまうことが多いそうです。園児にとっては先生の教えや指示が聞き取れず、言うことを聞かなくなってしまうといった事以外にも、室内に響く音が外に漏れて、近隣トラブルに発展するケースもあります。

    静科では過去にも何度か、幼稚園から音に関するご相談を受けております。下記過去記事では、実際に幼稚園の教室内に吸音材を設置する施工事例を紹介しております。

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    室内の音の響きを抑えることができ、先生方よりもご好評を頂きました。是非合わせて御覧ください。