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株式会社静科

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    2017-08-29

    吸遮音パネル『一人静シリーズ』は耐水性がありサビにくく屋外で長期使用が可能

    製造部です。雨模様の天気が続いていますが、皆様体調を崩さないよう気をつけて下さい。雨といえば、弊社の吸遮音パネル『一人静シリーズ』は、屋外でも使用できる製品です。

    関連ページ: 製品&サービス

    腐食・サビ・雨による吸水などの試験を長期間行っています

    恐らくお客様が気になる点は、「腐食は大丈夫か?」「吸音材は雨水を吸うのでは?」といった内容ではないでしょうか?弊社ではそんな不安を少しでも解消した状態で使用して頂きたいので、長期間を掛けて試験を行っております。

    腐食・サビについて

    まず腐食・サビについてですが、表面のアルミメッシュ材は高純度のアルミ、裏面に焼き付け塗装のアルミ、フレームは全てアルマイト処理を施したものを使用しているため、錆びにくい仕様になっております。

    腐食試験として、弊社では水600gに塩100gを入れた混合水浸漬試験を行いました。「一人静タイプA」を漬け込み5年間室内で放置していました。※H19/12月~H23/7月まで

    試験結果は材料正常、接着状態も正常、両面アルミに塩の凝縮が見られたものの、腐食は観測されませんでした。

    雨による吸水について

    次に、屋外に設置した状態で雨を吸わないのか?という点ですが、こちらも耐水試験を実施。防音壁の条件で吸音ボードを立てた状態で、水を上から平均的にかける方法で試験を行いました。

    約250角のボードに水を250mlを計7回約30秒間隔で実施。毎回重量を計測した結果、平均約8gづつ増量しました。若干量ですが、水を吸うことが観測されたものの、実施後解体してみると内部の発泡樹脂部への侵入はみられませんでした。表面のアルミメッシュ材、アルミ繊維部で止められていることがわかりました。

    勿論、吸音面を上に向けて設置してしまえば水はどんどん侵入していき、吸音効果がなくなってしまいますが、前述の通りボードを立てて設置すれば、ほぼ水の侵入はなく、多少の浸水も天候が晴れれば、元の吸音効果に戻る様です。

    防水タイプの吸音パネルもございます

    上記の試験だけでなく、実際に屋外暴露試験を10年以上行っておりますが、腐食はみられず、10年たった時に外部試験期間にて吸音率を測定して頂いたところ、若干落ちましたが十分な吸音性能が保たれていることが証明されました。現在も継続して暴露試験は実施中です。弊社へお越しの際は、是非ご覧頂ければ幸いです。

    雨による吸水について、ご不安が解消されない方は、 吸音性能は「一人静」とほとんど変わりなく、面に特殊なフィルムを施し、水の侵入を防ぐ仕様の吸音パネル 「一人静タイプZ」がおすすめです。

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