Loading...

株式会社静科

ARTICLE

記事詳細

    Class7クリーンルーム向け簡易防音カバーを製作~発塵しない『一人静タイプZ』を採用し機械稼働音の低減に成功

    みなさんこんにちは、製造部の横山です。

    数年前から、ふるさと納税を行っているのですが、初めの頃は普段食べない物を、返礼品として取扱っている自治体へ対応を行っていました。しかしここ最近は、同じものを頂いてもの味気無いなと感じてきたので、今年はお酒をいただける所を選定して、実家に返礼品を届くようにしてみてみました。年末に実家に変える予定なので、家族で呑んでみたいと思います。

    余談はここまでにして。今回は『Class7クリーンルーム向け用簡易防音カバー』をご紹介したいと思います。

    クリーンルーム向けの弊社防音パネル『一人静

    今回ご相談頂いた内容ですが、食品系に使用するプラスチックケースを生産している工場様から、検品時に使用するブロワーの使用音や、エアコンプレッサーの音が室内ということもあり、85dB以上を超える為、従業員へ耳栓着用を義務にしているが、コミュニケーションや安全面を考慮して、耳栓がない状態で仕事ができるように騒音対策を行いたいと、弊社にお問い合わせを頂きました。

    防音対策を実施する場所に適したパネル選定

    今回対策を行う作業室は、食品向けの工場の為、クリーンルームとなります。クリーンルームは規格によって清浄度が定められておりますが、今回は、Class7のクリーンルームへの対策となり、本案件では、『一人静タイプZ』にて防音カバーの製作を進めることとなりました。

    弊社の防音パネル『一人静シリーズ』は、発塵試験を行っており、『一人静タイプA』『一人静タイプZ』では0.10μm以上の測定粒径はどちらも見られないという結果になっており、どちらも防塵性能を兼ね備えております。しかし『一人静』のパネルでは、経年劣化にて吸音面の小さな開口部分が大きくなり、その部分から発塵が発生してしまう恐れがあります。上記の理由もあり、今回は食品向けに製品を生産している工場様ということもあり『一人静タイプZ』を選定しております。

    『一人静タイプA』『一人静タイプZ』の防塵性が異なる理由

    『一人静タイプZ』を選定した理由としましては、どちらも防塵性能があるとお話をしましたが、『一人静タイプA』『一人静タイプZ』ではパネル構造に違いがあり、その違いで『一人静タイプZ』を選定しております。『一人静タイプZ』では、吸音面に、微細な穴がある極薄フィルムを表面に取付けを行い、更にフィルムを保護するためにアルミパンチングを取り付けております。フィルムの微細な穴がパネルから発生する恐れのある粉塵より小さな穴となっている為、万が一に吸音面より粉塵が発生した際も、フィルム内側にて粉塵が抑え込まれる仕様となっております。

    『一人静タイプZ』では、こちらのフィルムがある為、『一人静タイプA』では、吸音面が塞がってしまう恐れのある、油等が飛散する恐れのある食品工場等でも適した防音パネルとなっております。また、水をかけて洗浄を行ってもフィルムが破ける恐れは少ない為、パンチングがありますが、清掃面においても問題ありません。

    簡易防音カバー導入後は作業スペースの騒音レベル低減に成功

    弊社よりご提案させて頂いた仕様で、お客様にご納得頂きましたので、製作を進めていきました。今回の防音カバーの仕様や製作期間は下記となっております。今回の案件では、お客様にて施工を行なうため、弊社ではパネルへ加工対応を行い納品致しました。

    またお客様より防音カバーを設置することにより、エアコンプレッサーやその付近で使用するブロワーの音が、5~10dB程度低減することで、他作業スペースにて85dBを下回ることができたとお声を頂くことができました。

    防音カバー仕様

    • 全体サイズ:幅1.2mx奥行1.0mx高さ2.0m
    • 製作期間:1ヶ月
    • 他仕様:固定用脚,固定等Lの字アングル
    防音カバー(別視点)

    今回は『Class7クリーンルーム向け用簡易防音カバー』をご紹介させていただきました。防音対策導入にあたり、仕様にお悩みの場合でも、弊社は、現場状況や騒音対象物に応じてご提案をいたします。騒音対策・防音工事等のご相談は、些細な事でも構いませんので、ご気軽にお問い合わせください。