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株式会社静科

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    大型粉砕機の騒音対策~高さ3.5mの観音扉を用いた防音室を製作

    みなさんこんにちは、製造部の横山です。

    最近花粉症の症状が酷くて常に鼻が詰まっているような状態で生活しています。自分の場合、鼻の症状が出始めてから花粉の量が多くなってくると目の症状がくるので、その日のコンディションが分かりやすいです。

    薬は常備しているのですが、症状が出る前に飲む必要があり、いつも症状が出てから薬の存在を思い出すので間に合ってないことが多くて困っています。花粉症の対策として鼻の粘膜を焼く方法があるのですが、効果がある人とない人別れてしまうらしいので悩んでいます。

    余談はここまでにして。今回は「大型粉砕機用防音室」をご紹介したいと思います。

    ヒアリングによるパネルの選定

    今回ご相談下さったのは、とある金属加工業者の方でした。大型粉砕機を導入するに辺り、労働環境を考慮し事前に防音対策を施したいと、弊社に問い合わせを頂きました。

    圧縮式の一次破砕機で主に鉱石などの粉砕に使用されます。

    粉砕機は、粉砕する物で音の周波数が変わるのですが、本案件は、破砕する部材から、主に高周波音が中心になることが分かった為、防音パネル「一人静タイプA」を用いて5面体の防音室をご提案・製作させていただきました。今回ご採用して頂きました「一人静タイプA」は高音域の吸音・遮音性能に優れておりますので、本案件の破砕音に適切ということでパネルの選定を致しました。

    要望に合わせた形状・仕様提案

    今回作製に辺り、お客様より粉砕機周りでの作業やメンテナンスを行うことがあるとのことで、
    防音カバー内へのアクセスが行いやすいように。また、フォークリフトを用いて部材を持ち上げて搬入を行うとの事で下記仕様となりました。

    • 粉砕機から人が作業しやすい1m離れた位置での防音カバーの設置
    • 防音カバーへの出入りを行いやすいよう、防音パネルの2面に扉を設置
    • 高さ3.5mの観音扉を設け、フォークリフトでの部材搬入を可能に
    観音扉使用状態

    重機を必要としない施工

    弊社よりご提案させて頂いた上記仕様でお客様にご納得を頂き製作を進めていきました。また、今回の防音室は弊社から3名で現場にお伺いし、2日間で設置を完了させることができました。

    一般的な防音材は分厚く重量があるものがほとんどです。今回製作した防音室は高さ3.5mほどでしたが、同じサイズ感の物を作るとなると重機が必要となり、工場内での作業の場合、他の作業がストップしてしまう恐れがあります。

    そこで弊社の製品が活躍いたします。弊社の代表製品である「一人静タイプA」は原反の1m×2mでパネルの重量が1枚約13kg程度となり、大人二人で持てば余裕で持つことができる重さとなっているため、重機を必要としません。

    厚さはフレームをまわした状態で約37mmとなっており、防音材としては薄型軽量なパネルです。3.5mの高さでも設置の際に重機を必要とせず、脚立のみで組み立てを完了することができます。

    今回は設置後に解体する予定はないということで、現場にてタッピングビスを用いて設置をいたしました。また、組み立てただけでは地震等で倒れてしまう恐れがあるため、グリップアンカーを用いて地面と固定いたしました。グリップアンカーは地面に女ねじとなる部材を埋め込む仕様ですので、仮に防音室を移設しても地面に突起物が残らないのが特徴です。さらに、弊社で使用しているH型の枠材と角部用の枠材を支柱とすることで組み立てていき、安定性のある防音室となりました。

    • サイズ:幅3.0mx奥行き2.5mx高さ4.0m
    • 施工人数:3名
    • 施工期間:2日

    今回は大型粉粉砕機用防音室をご紹介させていただきました。防音対策導入にあたり、どのような仕様にするか迷われている場合でも、弊社は現場状況や騒音対象物に応じてご提案をいたします。騒音対策・防音工事等のご相談はなんでもご気軽にお問い合わせください