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株式会社静科

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    振動試験機用防音カバーを製作~振動が大きい機械には『一人静タイプL』

    皆さんこんにちは。製造部のHです。最近コロナの感染者がまた増加してきましたね。私の甥が通っている小学校でもとうとう感染者が出たようです。感染力が非常に強いようなので、皆様十分にお気を付けください。

    さて、本日ご紹介しますのは「振動試験機用防音カバー」です。振動試験機の騒音でお悩みの方がいましたら是非一度お読みください。

    振動が大きいものをタイプLで防音

    本日ご紹介下さったのはケースのメーカーの方でした。社内の振動試験機の騒音がひどく、社内の環境改善のために対策に乗り出したそうです。しかし、振動試験機を防音するにあたってとある問題点がございました。それは「本体が振動する」ということです。

    音というものは空気が振動することで発生し、その際の振動エネルギーを減衰させることで音を減衰させるのが防音の原理となっています。しかし、騒音源となる機械が振動するということは振動エネルギーも大きくなるということなので、防音が困難になってしまいます。

    振動エネルギーが大きいものを防音する際の方法として、重量が重く、振動しにくい素材を用いる方法が挙げられます。この手法をとる際には、鋼板を箱状にして内部にグラスウールを貼るといったやり方が多く用いられます。しかし、鋼板は加工がしづらく、配管を通す穴をあけるなどの作業が難しくなっています。

    そこで弊社の製品が活躍いたします。弊社の製品に「一人静タイプL」というものがございます。こちらの製品は弊社の代表製品である一人静タイプAの厚さを増し、石膏ボードを加えた仕様となっています。重量が上がり、振動しづらくなることで、より低音に特化した製品となっています。

    一人静タイプLはフレームを含め、全体がアルミで覆われています。鋼板と比べて加工性が高く、配管用の穴をあける等の作業を簡単に行うことができます。最上部の写真が実際に作製した防音カバーとなっています。今回は配管用の切り欠きと、振動をより防ぐためにアンカー用のアングルを設置いたしました。

    また、お客様からスライドして外せるようにしてほしいとのご要望をいただきましたので、天面と側面の一部をスライドできるような仕様で作製いたしました。スライドの合わせ面には緩衝用のスポンジ材を入れていますので、傷がつきにくいようになっています。

    弊社の製品は加工性に優れていますので、様々な状況に合わせて防音カバーの作製が可能です。振動試験機以外でも、何か騒音でお悩みでしたら是非一度弊社にお問い合わせください。