Loading...

株式会社静科

ARTICLE

記事詳細

    真空ポンプの騒音対策~3つのご要望に合わせた5面体防音ボックスを製作

    みなさんこんにちは、製造部のYです。私の実家が大阪なことが関係しているかはわかりませんが、定期的にたこ焼きが食べたくなり自宅でたこ焼きをよく作ってます。関東の友達にこの話をするとタコパ以外で自宅でたこ焼きを作るのはありえないと言われてしまいました。

    余談はここまでにして。今回は「真空ポンプ用防音BOX」をご紹介したいと思います。

    打ち合わせの中で出てきた3つのご要望

    今回ご相談を頂いた内容は、分析装置等で用いる真空ポンプの稼働音への防音対策を施したいということで、弊社にお問い合わせを頂きました。真空ポンプから発生する音は主に中音域の為、本案件では、防音パネル「一人静タイプA」を用いて5面体の防音BOXをご提案・製作させて頂きました。お客様と打ち合わせを進めていく中で3つのご希望の仕様がございました。

    ご要望①:表面と裏面が金具などで脱着可能にし脱着用に持ち手をつける事

    頂いた希望に対して弊社は次の仕様をご提案させていただきました。1つ目のご希望には、パネル同士の固定に手で取り外すことが可能な、蝶ビスか化粧ビスを用いることで、道具が必要なく脱着可能にし、脱着用の取っ手を取り付け、取手の設置位置を成人男性の肩幅より少しだけ広い、50センチメートルにして持ちやすさも考慮しています。

    今回使用した化粧ビス

    ご要望②:ポンプ稼働時に熱が発生するため吸気口と排熱用のファンを取り付ける事

    2つ目に対しては、熱対策の為できる限り冷たい空気が入るよう、前面の下側に吸気口となる開口設け、BOX内の熱によって温められた空気を逃がすために、背面の上側に排気用のファンを2つ及びファンカバーを設置。ファンカバーも「一人静」で製作している為、ファンから発生する音もしっかり防音出来ます。

    ご要望③:裏面に配管と配線を出し入れする為の開口を設ける事

    3つ目には、お客様に頂きました情報から、できる限り小さい開口を設置。お客様もこちらで納得をして頂きましたので、製作を進めていきました。

    BOX前面
    BOX背面(ファンカバーを付けた状態と外した状態)

    納品後はお客様にて組み立て・設置

    今回の防音BOXは幅95cmx奥行き85cmx高さ70cmとなっており、製作期間はおよそ二週間程度でした。本案件は、組み立てと解体が容易な仕様で製作致しました。その為弊社工場にて一度組み立てを行い厳密な品質の確認後、解体しパネル化し配送を行い、お客様にて組み立て設置を行って頂きました。

    弊社の防音BOXをの組み立て設置は、プラスドライバーとビスさえあれば可能な仕様となっており、お客様毎の写真付きの簡易的な組立手順書を作製しますので、迷うことなく組み立てができるようになっております。

    今回は真空ポンプ用防音BOXをご紹介させていただきました。弊社はどのような仕様にしようか迷っている場合にも、現場状況や騒音対象物に合わせたご提案をさせていただいております。騒音対策のご相談はなんでもご気軽にお問い合わせください。