御使用者様の声~株式会社アコースティックフィールド様

お名前:久保二朗さま
会社名:株式会社アコースティックフィールド
公式WEB:http://www.acousticfield.jp
プロフィール:

特殊音響システム開発、立体音響制作を行い、技術研究所や大学の研究室に多くのシステムを納入しています。
そうした技術を基盤とし、サウンドインスタレーションや音楽制作のサポートを行うことで、最先端の音表現を皆様に体感し楽しんでいただいています。
また、2014年12月より、ヘッドフォン&イヤホンでの音楽リスニングに特化した音源制作技術「HPL」を開発し、ヘッドフォンやイヤホンでも本来の音場を楽しめるようにと、すでにいくつかのタイトルがリリースされダウンロード販売されています。
http://www.acousticfield.jp/HPL

2013年のInterBEEにてSHIZUKA Stillness Panelを初めて体験しました。
音響ボードのデモは通常、数枚のパネルを使って音場の変化を体験する事が多いですが、すべてSHIZUKA Stillness Panelで囲われた部屋を作りその中で音を試聴すると言うかなりチャレンジングなデモに、メーカーとしての自信の現れを感じました。
同時期に無響室でのサウンドインスタレーション※を制作していたので、なるべく響きの無い環境を仮設することへの興味があり、2014年のInterBEEで再度真剣に試聴した結果、真四角の部屋でありながらフラッターエコーも起きず、部屋の隅と中心とで音色の変化が少ないことに驚きました。そして部屋に入った際耳がつんとすることからもかなりの吸音特性が感じられ、いつか使用する機会を作りたいと思っていました。
※ evala + 鈴木昭男 《大きな耳をもったキツネ》
http://www.ntticc.or.jp/Archive/2014/Openspace2014/Works/Otocyon_megalotis_j.html

そして今年2015年4月に、「イベントでブースを作りその中でライブを再現したい」と言う企画が持ち上った際に、SHIZUKA Stillness Panelしかないなと思い提案し、ゴールデンウィークに渋谷TSUTAYAにてONE OK ROCK「LIVE SENSATION」が公開されたと言う経緯です。
http://www.oneokrock.com/cam/livesensation/

SHIZUKA Stillness Panelは吸音率が高いだけでなく、その性能を500Hz以下でも実現している所が素晴らしいと思います。

今回は床以外の壁面をすべてSHIZUKA Stillness Panelで覆ったブースを作りました。
その部屋の中は大変デッドな空間となりますが、その様な特殊な部屋を作った場合、
上記の特性から逆に200Hz付近の音の盛り上がりがとても目立ちます。
しかし、特性が明確に把握できるので、スピーカーチューニング時にEQ補正してしまえばかなりフラットな音場を作れ、大変扱いやすいと思いました。
そこへ、小型でありながら大音量を出せるスピーカーを8台設置し、
ライブの迫力を出すための様々な技術を使った音を再生したわけですが、こちらの意図がちゃんと再現され、
2m四方の狭い空間に爆音のライブ音場を作れたことはSHIZUKA StillnessPanelだからこそだと思います。

今後のリクエストとしましては、
今回の様にすべてSHIZUKA Stillness Panelで囲う部屋を作った場合、当然ドアを設置するわけですが、
そのドアと壁との隙間が出来てしまうため、外の光が部屋に入ってしまいます。
そこを遮断する対策がなされると良いと思います。
作品演出上、完全に暗転させたいです。
同様にSHIZUKA Stillness Panelを接続するフレームも黒色があるといいですね。

また今後の作品でも是非使用したいと思います。

久保二朗

静科 高橋
久保様、コメントありがとうございます。当初仮設置時に伺った際に、200Hz付近の音を対策出来ませんか、と言われドッキとしました。現状のSSPですと200Hz部分が若干吸音が弱くなります。的確なご指摘だと思いますし、その点を考慮されたスピーカーの配置だったと思います。
改善点もありがとうございます。ドアの部分は今後強化部分として検討しておりますので、こちらもあらためてご紹介させて頂きます


神奈川県厚木市金田492-1