2019-01-29
楽器が上手くなる練習環境、下手になる練習環境
こんにちは、製造部②号です。
皆様、バンド練習や楽器練習をする際はどのような場所で行っていますか?自宅、カラオケルーム、はたまた河原など様々な場所があるとは思いますが、一般的には貸し「スタジオ」を使うことが多いですよね。
実はこの「スタジオ」での練習のせいで、気づかないうちにあなたの演奏がだんだん下手になっているかもしれません!と言ってもいきなりは納得して頂けないかもしれません。誰しも、練習するほど下手になるはずがない、という固定観念があるためです。
音が響く環境での練習は避けましょう
さて、上で述べたスタジオ練習で下手になるという話ですが、少々強引な言い回しだったかもしれません。厳密には「音が響く環境」での楽器や歌の練習が上達の妨げになります。
音が響く環境では、音同士が混ざり合い、音程や音色の細かいズレを隠してしまいます。例えばバンドやアンサンブルなど、複数の楽器を奏でる際にはこれが顕著になります。音が響いてしまうため、よく聞こえない部分がどうしても出てきます。
聞こえない部分がでてくるどうなるかというと、人間は脳内で勝手にその部分を補正し、都合のよい方に解釈してしまいます。自分は上手く演奏できている、という解釈にです。これは鏡で見た時の自分の顔と(脳による補正がある状態)、写真で見た時の自分の顔(脳による補正なしの状態)の印象が異なる現象に似ていますね。
上達に向いている練習環境の条件
したがって、スタジオでの練習それ自体には問題がないのですが、そのスタジオ選びを考えないといけません。
練習に向いている条件は大きく2つあります。一つは音が響きにくい場所、つまりデッドな環境であることです。広い部屋や壁や天井にしっかり吸音材が施されているスタジオでは音が響きにくいため、しっかりと自分の演奏を聞き入れることができます。
すぐに演奏の粗に気づけるため、改善箇所を容易に発見することができるでしょう。逆に、狭い場所や、床が板張りのダンススタジオなどは音を反射しやすいので、楽器の練習場所としては避けたほうが良いかもしれません。
二つ目はモニタリングがしやすい環境であることです。モニタリング、つまりお互いの楽器の音が聞きやすい、という状態です。スピーカー/アンプや楽器そのもののセッティング(向きの調整など)がしやすいスタジオを選び、良いモニタリング環境で練習しましょう。メンバーや仲間の悪いところに気づければ改善にも繋がりますし、そうやって指摘し合うことで耳を鍛えることにも繋がります。
以上の事を踏まえ、正しく環境を選ぶことができれば、上達への妨げとなるものもなくなり、スタジオに入る度に演奏が上手くなっていくと思います。