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株式会社静科

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    室内の『フラッターエコー(定在波)』の発生原因と解消方法について

    みなさんこんにちは、製造部のYです。普段は一人暮らしということもあり、週末にお風呂に浸かることが多いのですが、久しぶりに休日に銭湯に行ってきました。お昼ごろから行ったのですが、いつもと違った時間と広いお風呂に特別感を感じました。心身共にとてもリラックスできましたので、これからも定期的に行こうと思います。

    余談はここまでにして、今回は、室内に発生する音響問題であるフラッターエコー(定在波)についてお話させていただきたいと思います。自宅で映画や音楽を楽しまれる方は、ぜひお読みください。

    フラッターエコー(定在波)とはどのような音響問題なのか

    皆さんが発する声やスピーカーからの音は、部屋の中では壁や天井にぶつかり反射をします。そして、一度反射した音は、更に反対側の壁で反射されます。反射した音は反射を繰り返しながら、なかなか減衰せず、残響を生じます。この反射は、理論上永遠に繰り返され「フラッターエコー」が生まれます。「フラッターエコー」とは、同じところで振動して変化のない波(音)のことを言います。音は波で表現することができますので、音波とも言われます。

    色々な音の音波

    「フラッターエコー」が発生することで、音が大きくなったり小さくなったりする空間ができてしまいます。これは、部屋の中のどの場所で音を聴くかで、その音が変わることを意味します。同じスピーカーでも、お店のリスニングルームで聴いた時の音と、家で聴いた音が違い「あれ?」となることがありますが、これは、お店のリスニングルームが定在波をコントロールするようにセッティングされており、より良い音を聴くことができるになっているためです。室内で音がごちゃごちゃしてるような明瞭でない濁った音、又はうるさく感じるような音の問題は、フラッターエコーが原因となっています。

    フラッターエコー(定在波)のイメージ

    フラッターエコー(定在波)の解消方法

    フラッターエコーは、壁や天井が平行して並んでいる場合に起こりやすい傾向にあります。音の往復を繰り返すのを塞ぐには、家具を置いて、天井や壁面の形状を平行ではなくして、音の逃げ場を作ったり、音の反射を減らすために、吸音したりするといった方法で解消することが可能です。天井への吸音対策を行うことは難しいですが、床面へはカーペット、壁面はタペストリーやカーテンを取り付けることで、対策することが可能です。

    また、弊社で製造・販売しております『SHIZUKA Stillness Panel』もフラッターエコー解消に最適な製品であり、より高い吸音性能と意匠性を兼ね揃えた音響パネルとなります。フラッターエコーでお悩みの方には、スピーカーの裏や、床面、壁面の設置をおすすめしております。詳しくは下記製品ページを御覧ください。

    関連サイト:Shizuka Stillness Panel

    弊社は仕様等にお悩みの場合でも、現場状況や騒音対象物に合わせてご提案をいたします。騒音対策のお悩み・ご相談ございましたら、お気軽にお問い合わせください。