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株式会社静科

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    フィルム剥がし装置の騒音対策~低音特化のパネル『一人静タイプL』で防音室を製作

    皆さんこんにちは。製造部のHです。先日ようやくコロナワクチンの接種の1回目を受けることが出来ました。結構腕の痛みはありましたが大したことはなくて良かったです。

    今回ご紹介しますのは「フィルム剥がし装置用防音室」です。大型装置の騒音でお悩みの方がいましたら是非一度お読みください。

    低音特化のパネルで防音室を作成

    今回ご相談くださったのはとあるテープのメーカーの方でした。工場内にあるフィルム剥がし装置の騒音が酷いため、今回防音に乗り出したそうです。しかし、こちらのフィルム剥がし装置を防音する際にとある問題がございました。それは「音が低い」ということです。

    低い音は、高い音と比べると空気の振動が大きいため、防音することが難しいとされています。軽量な防音材ですと空気と一緒に振動してしまいますので、低い音を防音する際には防音材に重量を持たせる必要がございます。音楽室の扉などがその例です。

    重量を持たせる方法の例として、鉄鋼板に防音材を張り付ける方法や、コンクリートと組み合わせて使用する方法が挙げられます。これ等の方法は設置に時間がかかってしまう他、非常に分厚くなってしまうため工場内に導入しにくいといったデメリットがございます。

    そこで弊社の製品が活躍致します。弊社の製品に「一人静タイプL」と言うものがございます。こちらの製品は代表製品の一人静タイプAに石膏を挟み、中の発泡樹脂を二重にすることで低音に特化させた製品となっております。厚さはおよそ70mmで、重量は定尺の1×2mで約30kgとなっております。

    石膏ボードで重量を増していますので、先述した空気の振動の影響をほとんど受けない仕様となっております。厚さも、コンクリートを使った際と比べると非常に薄く、工場内に設置してもさほど場所を取らない厚さとなっております。

    最上部にある写真が実際に設置した防音室となります。こちらの防音室のサイズは、幅約3m×奥行約3m×高さ約2.5mとなっており、大型の機械に合せたサイズとなっております。鉄鋼板に張り付ける方法で行うと、機械のサイズに合わせた加工が難しいのですが、弊社の製品は加工性に優れていますので自在に組み合わせて対応が可能です。今回はメンテナンス用に扉を2カ所設置しております。

    弊社の製品は高い音から低い音まで様々な騒音に対応が可能です。機械の騒音等でお悩みの方がいらっしゃいましたら是非一度弊社にお問い合わせ下さい。