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株式会社静科

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    フィルムメーカー工場内の粉砕機の騒音対策~専用の防音ボックス施工で作業環境改善

    こんにちは、製造部のIです。

    いよいよ年の瀬も迫って参りましたが、今年はコロナで帰省や外出を控える方も多そうです。初詣も、密を避けるために年内に前倒しや分散する呼びかけがなされています。オンライン年越しやオンライン初詣など、今までにない形の正月を迎えることになるかもしれませんね。

    さて、本日の記事では「粉砕機のエアー吸引配管用防音ボックス」をご紹介致します。

    粉砕機のエアー吸引配管と吸込口の騒音

    今回、フィルムメーカー様より工場内の機械の騒音対策のご相談を受けました。フィルム製造を行う際に発生する端材を粉砕し、その破片を配管で輸送、吸い込みを行う場所で会話ができないほどの音が発生しているとのことでした。

    対策方法として、防音ボックスで吸い込み部分を囲む方法をご提案させて頂きました。

    防音ボックスの仕様

    今回取付けを行った防音ボックスの仕様は以下のようになります。

    • 背面側を除く5面を囲った防音ボックス
    • パネルには一人静タイプAを使用
    • 粉砕物を運ぶ配管の排出部がスライド移動するための開口部分あり
    • 天板と底面のパネルを外側に延長し、開口部分に遮音シートを付けることで音漏れに対応
    • 蛍光ライトと窓を付けることで囲ってしまっても内部が確認可能

    上記の写真が実際のボックスになります。

    パネルにインサートが組み込んであり、専用のフレームとビス止めすることで現場での組立が可能となっております。

    高い場所やスペースが狭い場所にも設置可能

    騒音源が地上から2m~3mの場所にあり、また周囲にH鋼や壁などあったため、比較的狭いスペースへの設置でした。このような場所には重すぎたり分厚すぎる防音材は使うことができません。

    しかし、静科の一人静シリーズは高い吸音・遮音性能を実現しつつ、従来の防音壁に比べ薄型・軽量であるため、このような高い場所や狭い場所への設置にも適しています。今回の案件でも、脚立を使いながら現場での設置を行いましたが、重量やパネルの厚みが施工の妨げとなることはありませんでした。

    設置後は騒音源の真下でも会話が聞こえるように

    対策前は騒音源の真下では会話が出来ないほどの音が出ていましたが、防音ボックスの設置後は話し声が聞こえるようになったとのご感想を頂きました。

    激しい騒音のある工場ではイヤーマフや耳栓を義務付けている場合もありますが、コミュニケーションや作業性の面では正直煩わしい、というのが本音の方もいらっしゃるようです。防音パネルや防音ボックスによる対策は、イヤーマフや耳栓に比べてコストがかかるものの、防音効果や作業性の面では大きなメリットとなります。

    また、今回のような工場内の作業環境改善だけでなく、近隣への対策としての防音のご相談も数多く受けております。弊社HPでは過去に対策を行ったたくさんの事例をブログとしてご覧になることができます。現在お悩みの騒音源の種類など、キーワードを入力すると類似したような記事が出てくるかもしれませんので、ご興味のある方は是非試してみてください。